おとなの発達障害外来では発達障害の診断が必ずおりるのでしょうか?
発達障害の診断においては厳密な診断基準があり、その基準に基づいた適正な診断を行っていくことが重要です。
発達障害にはさまざまな種類がありますが、とくに自閉スペクトラム症、ADHDには症状のスペクトラム(軽いものから重いものまで)があり、その症状が診断基準を満たすほどではない場合は、形式上発達障害とは診断されないことになります。
しかしながら、現在の生活上の困りごとには診断基準を満たす満たさないに関わらず発達にまつわる特性が関与している可能性もありますので、そちらを丁寧にフィードバックしていくことは可能です。また精査の結果、発達障害の関与ではなく、まったく別の種類の診断を考える必要が出てくる可能性もあります。